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私たちをとりまく世界の、ほとんどすべての物質にそなわっている3つの要素、「色彩・かたち・質感」。
このなかで、まっさきに私たちの目に届くもの、世界からのファーストコンタクトが、「色彩」です。
長い歴史や土地ごとの文化のなかで育まれ、その名前や使われかたにいろいろな物語を背負っている「色彩」。日本には、「色」を薫りや気配と結びつけるゆかしい表現もありますね。
そんな「色彩」ですが、同時に、私たちひとりひとりの個人的な記憶や憧れとも密接に結びついています。私たちが日々の暮らしのなかで、無意識に選んでいる色、心地よく感じる色合わせ。そこには、自分でも意識していなかったような、過去への追憶や未来への希望があらわれていることも。
外からの呼びかけに内から応える。「色彩」とはいわば、自分と世界とのおしゃべりのようなもの。
そしておもしろいことに、人間は、色に触れる経験をしたり、色をあらわす言葉を識ったりするほど、感じられる色もどんどん増えてゆくのです。ちょうど、新しい言葉を知って語彙が豊かになるのと同じように。
このコーナーでは、そんな「色彩」の性質や効果、魅力ををひもといて、色とおしゃべりをするように生活するヒントをご提案できたらと思います。たくさんの新しい色との出逢いを願いながら。 |
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