La Finestra nuova Vol.11
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11映して植物や鉱物などの自然素材や、伝統的な手工芸をモチーフとしたものが多かったんですよね。これは従来の日本の暮らしにもすごく合うと思います。西垣 和紙とかイグサとか、日本の伝統的なインテリア素材も展示会場で見かけました。僕たちももう一度こういう素材を見直すといいのかもしれないですね。大場 藍染めなどもそうですね。あと、私が特に気になったのが刺しゅうなどの手仕事をディテールに使うこと。西垣 手工業的な要素をコーディネートにプラスすると全体の質も上がる。エスニックやナチュラル、エコ、味わいといった今風の要素とも相性がいいし、ぜひ取り入れたいですね。大場 少しずつでいいからそういった要素や自然素材、天然由来のものを使うといいでしょうね。自然とつながった、開放感のあるインテリアが素敵です。大場麻美刺しゅうやクラフトを取り入れてスタイリングを格上げ。工業製品と一線を画すハンドクラフト品など、人の手による繊細な仕事にもう一度価値を見出そうという動きが見られます。凝った手仕事は一点もののオーダーメイドのように、コーディネートのグレードをアップしてくれます。11.鉱物のような柄の生地が面白い! 本物の大理石でできた小物などを取り入れるのも今風です。12.麻の一種ヘンプを編んでつくられたカーテン。こんなユルさが今の気分。 13.「家具は一貫して角が丸くなっています」(西垣)。丸テーブルはどの角度からでも座れるウエルカムな雰囲気。 14·15.アシッドイエローとともに多かったグリーン。グレーとも相性良し。 16.深いボルドーはアクセント使いに。9.10.刺しゅうなど手仕事のクラフト感が重視されていた今年。特にヘムの処理などディテールに凝った生地が多い印象。g.複数の生地を接ぎ合わせたシェードの裾にクラフト感のあるフリンジ、生地の継目にトリムをON。凝ったあしらいがグレードアップに役立ちます。h.ドレープカーテンの生地は刺しゅうでサンゴの柄が施されたリネン素材。ぜいたくですが、“格上げコーデ”に刺しゅうの効果は絶大です。161513121191014人間の健やかな暮らしに自然の力は不可欠。自然素材や自然をモチーフとしたデザインを積極的に取り入れて。そのほか馴染みの良いグリーンやアクセントになるボルドー、開放感のある丸い家具などもおすすめの要素です。プロの目がキャッチ。これから取り入れたい要素はこれ!写真提供:(2,3, 6~11,13~16)大場麻美 (a~h)西垣ヒデキgh

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