La Finestra nuova Vol.11
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9a.日本で、特に寝室など落ち着きたい場所でなら、彩度を落としたネイビーブルーがおすすめ。柄をミックスさせるとお洒落。b.グレーとベージュのコーディネートなら暗くならずに収まりやすい。トレンドの大柄も優しいグレーなら違和感なし。国内外のテキスタイルトレンドに詳しいデザイナーの西垣ヒデキさん(写真左)と大場麻美さん(同右)。やっぱり気になる海外の最新トレンド。でも、それをそのまま日本の家に持ってきても大丈夫? そこで、大場麻美さんと西垣ヒデキさんのプロ2人に最新トレンドの上手な取り入れ方やテクニックをバッチリ教えてもらいました!教えて! 大場さん&ヒデキさん海外の最新トレンド、私の部屋に合いますか?大場 最近は海外と日本国内のトレンドの違いはあまり感じなくなってきました。世界的にみんなが感じる空気感ってそれほどズレがないような気がします。西垣 それにSNSの普及や海外旅行でホテルなどのインテリアを目にする機会が増えて、一般の人のインテリアに対する感度が上がってきたと思いますね。大場 今年のハイムテキスタイル※1やメゾン・エ・オブジェ※2で示されたトレンドも、結構日本人に馴染みがあって取り入れやすいと思います。特にグレーカラーは1980年代にモノトーンのファッションが流行った影響で、子どものころは親の趣味で家の中も無彩色で統一されていたなんて人も多いのでは。西垣 昔は「ネズミ色」なんて呼ばれて敬遠されていたのに(笑)。とにかくグレーは使いやすいしおすすめです。気をつけたいのがブラック×ホワイトのバイカラーやビビッドな色……今年ならアシッドイエローや、ブルーの中でも鮮やかなターコイズブルーの取り入れ方。大きな面積で使うのはカッコイイけれど、日本の一般的な家庭で取り入れると主張が強すぎて圧倒されてしまうことがあります。大場 これは日本の家が狭いから圧迫感1.2.数年前から提案されてきたブルーカラー。今年はターコイズブルーをベースにティール(小鴨)ブルーなど強めの色も登場。3.4.グレーとベージュの中間色の組み合わせ、グレーのグラデ―ションが増加。ほかの色相を入れないモノトーンがトレンドです。今年のトレンドは日本人にも馴染み深い!※1 ハイムテキスタイル国際見本市。毎年1月にドイツのフランクフルトで開催される、ホームテキスタイル分野では世界最大級の見本市。※2 メゾン・エ・オブジェ。フランスのパリで毎年1月と9月に行われる、最新のインテリアとデザインのトレードショー。123ba4流行中のブルーやグレーは彩度や明度に気をつける。日本でもトレンドのブルーやグレーは、やや彩度を落としたり穏やかな色みにするとより取り入れやすくなります。

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