La Finestra nuova Vol.12
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13前川國男邸中心のある家外とつながり、区別する窓視界と風が通り抜ける東京都小金井市桜町3-7-1江戸東京たてもの園内☎042-388-3300日本におけるモダニズム建築の大家、前川國男。その自邸が江戸東京たてもの園内に移築されています。大きな特徴は通りに面したリビングルームの大きな格子窓。「この窓は、室内を外界と遮断しつつ外界とつながる役目を果たしています。相反する要素を巧みに表現している窓。住宅が持つ包容力と寛容性が表現されていると感じます」と一森さん。前川邸と同じように外部とのつながりを意識した建築を、「外界を引き込む塩梅が絶妙で、意思を感じる窓です」と一森さんが挙げてくれました。建築家・阿部勤さんの自邸、通称「中心のある家」です。中央の空間をぐるりと回廊のようなスペースが取り囲むつくり。窓や開口が随所に配され、内外が一体となった設計が居心地のよさを生み出しています。Noriko IchimoriT邸大阪を中心に住宅やビルのリノベーションを手がけるアートアンドクラフト(代表中谷ノボル)にて、設計者として活躍。www.a-crafts.co.jp/LDKと子ども部屋の間仕切り壁に設置した回転窓で、空間のつながりを絶妙にコントロール。回転窓はサイズや色づかい、連窓などデザイン的にも多彩な表現が可能。アートアンドクラフト    一森典子さんが好きな窓Ⓒ江戸東京たてもの園Ⓒ江戸東京たてもの園

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