La Finestra nuova Vol.12
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9TRIP北側に回ると5つの窓と7枚の鏝絵が登場。2階左から猪、虎、ネズミ、牛、1階左から馬、犬、ヒツジと十二支をモチーフとした動物たちが描かれています。ぜひ間近で見たい!上杉謙信の時代から続く酒蔵の吉乃川や、味噌蔵、醤油蔵など風情ある建物が連なる摂田屋地区。町には醸造の香ばしい匂いが漂います。事前に予約すれば見学可能な蔵もあります。「醸造の街」のアートのような素敵窓――新潟県長岡市摂田屋地区古くから日本酒や味噌などの醸造業で栄えた新潟県長岡市の摂田屋地区。そこに佇む建物が、幻の薬草酒「機那サフラン酒」の蔵です。注目は窓まわりの鏝絵(こてえ)。鏝絵とは漆喰でレリーフを描く伝統的な装飾方法で、ここでは十二支をはじめとする17種の動物、霊獣、9種の植物が極彩色で描かれています。老朽化が進む今も、芸術作品のような美しさに圧倒されます。新潟県長岡市摂田屋4-6-33 settaya@yosinogawa.co.jp料庭園・離れ座敷の見学は200円以上の保存協力金、鏝絵の見学は無料 x5月上旬~11月中旬頃の土・日曜、祝日10:00~15:00蔵元の広告塔としての役割も担っていた鏝絵の蔵。重厚な窓枠や扉、格子の海鼠壁とのコントラストも見事です。サフラン酒本舗創業者・吉澤仁太郎のもと、謎多き左官職人・河上伊吉が鏝絵を手がけたといわれています。機き那なサフラン酒本舗

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