La Finestra nuova Vol.19
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4La Finestra nuova Vol.19家具や収納、内装をなじませた一体感のある空間 一級建築士の大内久美子さんがパートナーと愛猫と一緒に暮らす、淡いグレーとやわらかい白を基調とした事務所兼自宅。ここには独立した大きな家具がほとんど見当たりません。リビングスペースには造り付けのベンチソファと小さなセンターテーブル。リビングと向かい合うキッチンには、やはり造り付けの小さなテーブルが一つ。「3年前に築40年のマンションをフルリノベーションしました。50㎡という小さな家なので、余計な家具は入れずに空間や手持ちのアイテムに合わせて造作を設計したんです」 その上で心がけたのは、収納や家電などの目立つ要素をできるだけ隠し、全体の色のトーンを合わせて煩雑さをなくしたこと。「部屋をドアで区切らず空間をつなげたことで閉塞感がなくなって風通しがよくなり、空間に広がりが出ました。ただ全部オープンに見えてしまうため、家具はもちろん収納や内装を工夫して、すっきり見えるようにしています」 個人住宅のリノベーションを手がけることが多い大内さん。まずは施

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