La Finestra Vol.23
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7Vol.23 メキシコには70を超える民族があり、それぞれ独自の工芸文化を築いています。なかでも有名なのが中部オアハカ州や南部チアパス州の工芸品。民族衣装をはじめ刺繍、織物、木工品、焼物など、彼らが生み出す工芸品は生命力あふれる美しい色彩に満ちています。 もうひとつ特徴的なのが「死」に対する考え方。「メキシコの人たちはとても信心深い一方、死を畏怖するのではなくもっと身近に感じているようです」(円佳さん)。ガイコツや花々を飾って楽しく祝う「死者の日」に代表されるように、死さえも生の喜びに変えるメキシコのパワー。ぜひインテリアに取り入れたいものです。メキシコ中部の街、サンミゲル・デ・アジェンデ。歩くだけで楽しくなってしまいます。無垢の木を削って絵付けしたオアハカの代表的な民芸品、アレブリヘ。1930年代にあるアーティストが病の床に伏した際、夢の中で出会った幻獣たちがもとになっています。色彩豊かな柄や独特の表情が魅力的。アレブリヘ33,000円メキシコの大衆アート、オハラータ(スペイン語でブリキの意味)。その名の通りブリキ製の壁掛けオーナメントです。家の中や公衆スペースにもよく飾られるそう。ハート(心臓)はメキシコで人気のモチーフ。オハラータ各990円メキシコのヤシ、パルマの葉を材料に使ったかごは、軽くしなやかな感触。ふた付きで収納にも便利です。オアハカの女性たちがひとつずつ手作業で編んでいます。ビビッドな色使いがメキシコ的。ふた付きパルマかご4,950円インディゴやコチニールなど天然の染料で染めた羊の毛を甘く撚り、手で織り上げるサポテックラグ。2mを織るのに3~4カ月はかかるという手の込んだ逸品は長く愛用できるはず。サポテックラグ(上)61,600円(下)9,900円ホーロー製品と並び現地でよく使用される素焼きの器類は素朴な風合いが何とも魅力的。冷めにくいよう口がすぼまったマグカップでホットドリンクを楽しんで。チアパス素焼きお皿1,320円 オアハカ壺型マグカップ1,650円15~16世紀のアステカ帝国時代に生まれたという、メキシコを代表する家具エキパルチェア。木の骨組みに竜舌蘭の葉を詰め、豚の革を張ってつくられています。経年変化で飴色に変化する座面も楽しみ。エキパルチェア38,500円不思議な力を感じる夢の中の幻獣たちたくさん飾りたいお手軽ブリキアート丸く鮮やかなかごはディスプレイとしても天然の染料で染める趣あるウール製ラグMexico無骨さが可愛らしい素焼きの食器皇帝が座った椅子をあなたのお部屋に山口生人・円佳夫妻サポテックラグとメキシコ雑貨の店「nada(ナダ)」を運営。現地に足を運び、サポテックラグを中心にさまざまな雑貨類を直接仕入れている。千葉県柏市に実店舗もあり。https://nada.shop-pro.jp教えてくれた人色があふれるメキシコの街

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