La Finestra Vol.23
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インドのヴィンテージ家具は植民地時代の影響を受け、イギリス的な雰囲気のデザインが多いのが特徴。古い時代の家具をリペアして蘇ったデスクは、貴重なチーク材ということも相まって存在感抜群。雰囲気のある書斎づくりにおすすめです。オールドチーク・デスク63,800円/ギャラリーかんかん本店☎03-5486-3122インドでポピュラーな木材、マンゴーウッドを使用したサイドテーブル。スチール製のシャープな脚は取り外しが可能で、天板はトレイとして使うこともできます。現地のデザイナーが手がけたモダンなルックスは、ソファと合わせて使うのにもぴったり。Materボウルテーブル78,100円~/ラウンドロビン https://store.roundrobin.jpリメイクで蘇る英国風味の重厚デスク 昔ながらの木材を今風にアップデートブロックプリントのランチョンマットは、手仕事ならではの版ずれが味わい深く魅力的。実際に使われていた木版も雰囲気のあるオブジェに。(上)ブロックプリントスタンプC 6,380円/かんかんオンラインショップ https://www.kankan-online.jp (右)ブロックプリントランチョンマット各1,760円/artipur COTTAGE青山☎03-3499-1910国を代表するテキスタイルでエキゾチックな風を食卓へ 8古いものを直しながら大切に使い続けるインドの人々。世界にひとつしかない経年変化の美しさで部屋を彩りましょう。姿を変えて受け継がれる暮らしに根付いたクラフト歴史や伝統を受け継ぐ クラフト大国のたからもの 22の公用語に象徴されるように、一つの国の中に多様な民族や宗教、文化が存在するインド。近年は経済発展による近代化が進んでいますが、今も各地で伝統的な工芸文化が大切に受け継がれています。 そんなインドのクラフトのなかでも世界的に有名なのがテキスタイル。柄を彫った木版をスタンプのように布に押し当てて模様染めするブロックプリント、手紡ぎ・手織りのコットン布カディ、小さな鏡をいくつも縫い付けたミラーワーク……。挙げればきりがないけれど、最近特に日本で人気なのがラリーキルトやカンタ。古いサリーやハギレなどを何枚も重ねたり接ぎ合わせて刺し子刺繍を施したテキスタイルです。古布を使うので色褪せや継ぎ、染みも見られるものの、それも魅力になっています。古いものを再生して大切に使い続ける文化が垣間見えます。 受け継ぐという点でヴィンテージの家具にも注目です。昔からインドの家具に使われてきたチークやシーシャムウッド(紫檀)、マンゴーウッドなどには経年変化が楽しめるという特徴があります。古い家具を直したりリメイクして使い続ける習慣もまたインドの文化のひとつ。古くて美しい工芸で空間に深みをプラスして。北西部ラージャスターン州、ジョードプルの風景。色鮮やかなテキスタイルがずらり。Photo by Vitalii Karas/ iStock青い街に映えるテキスタイルIndia

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