La Finestra Vol.24
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10異なる個性を 花束みたいにまとめて 器の中にぎゅっと詰まった、かわいい多肉植物の寄せ植え。さまざまな色や形が集まって小さな花束みたいです。つくり方を教えてくれたのは多肉植物の創作活動を行う近藤義展さん。 「多肉植物の寄せ植え自体は簡単にできます。多肉の種類も、自分の好きなものを選んで大丈夫。成長して姿が変わっていくのも楽しいですし、日本で育てていると紅葉もしますよ」 ただ、植えた後の育て方に注意してほしいと言います。 「多肉植物は外で育ててほしいんです。なぜなら室内だと多肉が必要とする日光の波長が届かないから。寄せ植えをして多肉植物に興味が出たら、ぜひ彼らが育ってきた環境や特性を調べてみてください」 正しい知識で、もっと多肉植物と仲良くなりたいですね。日光が十分に当たり、風が通る。基本的に乾燥しているけれど、雨が降るときはしっかり降る……。多肉植物が生まれ育った中南米や南アフリカなどの砂漠や海岸の環境はこんな感じ。家で育てるときもできるだけ近い環境にしてあげましょう。育った環境を知ればおのずと答えが見えてくる室内の棚などに飾っておきたくなるけれど、「多肉植物は外で育てるもの」と近藤さん。多肉植物が必要とする日光の青や赤の波長は窓ガラスに遮られてしまうためです。いつもはベランダなど屋外に出し、必要なときに室内で姿を楽しむようにしましょう。太陽の光はマスト。屋外で育てよう砂漠や山岳など乾燥地帯に自生する多肉植物。体内に水を蓄えることができますが、水が要らないわけではありません。特に夏に水分が足りないと気温の上昇や強い日差しに対応できないので、5日程度の間隔を開けつつ、たっぷりと水をあげてください。水はたっぷり与える。間隔はやや開け気味で!近藤義展さん2008年、多肉植物を用いた創作活動をスタート。翌年TOKIIROとして活動を本格化。グリーンデザイン、ガーデンデザイン、陶芸家などと協同で作品の展示会やワークショップ開催、メディア出演など活動は多岐に渡る。オンラインショップにて鉢付きの寄せ植えキットや作品などを販売中。http://www.tokiiro.com/教えてくれた人ぷくぷくとした葉や白っぽい葉、ひょろりと伸びた葉。個性を集めてひとつの風景をつくる多肉植物の寄せ植えは、季節や時間とともに変わりゆく姿も楽しめます。lesson _O2

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