La Finestra Vol.25
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5Vol.25左/玄関の扉も木で統一。枝のようなデザインに仕上げた取っ手にも野趣感がいっぱい。右/子どもたちが遊んだり楽しんだりするスペースの壁は緑色にそろえています。写真最左は子ども部屋。中央左側の写真は作業用のスペース。子どもたちと一緒に工作やDIYを楽しむそう。中央右側の写真が風呂場。マシューズさん一家は東京に来る前に静岡で暮らしていたことがあり、そこで見た富士山をタイルで再現。浴槽はヒノキ製。自宅にいながら温泉気分が味わえそう。最右の写真が玄関。ここでも自然素材にこだわって石を敷き詰めたスペースに。内装材や家具のほとんどが木や石といった自然素材でまとめられた2階リビング。中央に鎮座するのは、ご主人自ら取り寄せたというカナダ、レージェンシーのガス暖炉。チン、大きなテラスを設けました。リビングの床はナラ材、キッチンとダイニングはタイル、壁の塗装は砂を混ぜ込んだ塗料と、ほとんどの内装に自然素材を使用。建売住宅に多い白い壁はほとんど見られません。 そしてご夫妻の遊び心を感じるのがファミリールームや寝室のある1階のインテリアです「家を建てる際、リビングは頑張るけどそれ以外のスペースは手を抜きがちです。でもマシューズさんはすべてのスペースを納得いくまで考えていました」 寝室に立ち並ぶのはなんと本物の白樺。奥様が生まれ育った地に生えていた思い出深い白樺をそのままインテリアに取り込んだそう。また、日本に来てから好きになった畳をファミリールームに、同じく静岡で見て感動した富士山を風呂の壁にタイルで表現するなど、自分たちの「好き」と自然素材にこだわった内装が随所に見られます。「日本人はメンテナンスを優先して木目調、塗り壁風などフェイクで満足しがち。でも1カ所でもいいので本物の素材を使うと自然とつながれますし、気持ちも豊かになると思うんです」 経年変化する素材を手をかけて育てていくのもまた、本物の素材ならではの楽しみです。

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